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2年液量の指導

<cLは教えない?>
 2年生の宿題プリントを見ていると2dL=( )mLというところで20mLと書いていました。正解は200mLです。
この間違いはdL・mLは教えるけれどcL(センチリットル)を教えないという不思議な指導があるためです。
 メートル法が制定されたとき厳密に10倍・1/10倍ごとに補助単位が決められました。ところがいつの間にか日本では長さのdm(デシメートル)と液量のcL(センチリットル)が使われなくなりました。そのため特に液量ではmLの次は100倍したdLが現れてきます。1dL=100mLを覚えておかないといけなくなります。dLとLは10倍関係、mmと㎝は10倍関係なのにmLとdLは100倍関係㎝とmも100倍関係と言うふうに頭の中で整理しないといけないのです。整理の苦手な子は間違いなく混乱します。
 10進構造に対応した補助単位をしっかり教えるとそんな混乱は起こりません。だのにこの原理は6年生になるまで教わらないのです。
 ちなみに画像にあるような道具を使った指導もあまり行われていません。今日は2年生の子に1cLマスと1dLマスを渡し1cLマス何杯で1dLマスがいっぱいになるかをやってもらいました。
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by kiyotaka-ishi | 2017-07-11 17:30 | 算数教育