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かけわりボードについて

かけわり図をボードにしました。
そのことで
①図を操作して式につなげる。
②その操作図をもとにして名数式が正確に書けるようになる。
③繰り返すことで乗除の構造が定着する。
と考えています。

このアイデアは昨年の秋2011年10月<あまりのある割り算の文章題>を指導していたときことです。
あまりにも問題を正しく式にできない子がいたので画用紙に書いた図を動かせたらいいのにと思っていてひらめいたのです
最初はラミネートにしてやっていました。
かけわりボードについて_a0300390_1745018.jpg
かけわりボードについて_a0300390_17454854.jpg

しかし、発砲ボードにラミネートを貼り付けると操作性が向上するのを発見してこのような形になりました。
子供たちが管理しやすいように箱入りにしてみました。

かけわりボードについて_a0300390_18251353.jpg


効果は5年生では絶大でした。分数の指導にも役に立ちました(ブログ既出分数×÷整数2)

# by kiyotaka-ishi | 2012-10-21 17:46 | 算数教具

教育崩壊?

先週のある学校の先生と立ち話をしていました。
その会話の中で
「学校で、子供たちの態度がよくないときに叱っているのは私だけで、ほかの先生は誰一人として叱らない。」
という話が出てきました。
その話をサークルでしたら、
「そういえば、私の学校でも叱っている先生はいない。」
という話になりました。
「子供はほめて励ましてのばす。頭ごなしにしかりつけたり、怒鳴ったりしてはいけない。どうしても叱るときは別室に呼んで叱らないといけない。みんなの前で叱ると自尊感情を傷つける。」
という方針が現場をむしばんでいると思えて仕方がありません。

A もちろんほめて励まして子供をのばすというのは当然のことです。
B しかし、叱って諭して気づかせて欠点を矯正するという指導があるのも当然なことです。

つまりほめたり叱ったりは指導の一環として昔から当たり前のこととして行われてきたことです。
「ほめて、叱ってのばす。」
Aはよくて、Bは好ましくないなどは論理的に成り立ちません。

子供たちが好ましくない行動面をとったら
 1、指摘して・注意する(なぜよくないか諭す。)
それでも改善されないときは
 2、行動を変えるように指導する。(こうした方がいい)
それでも改善が見られない
 3、話し合う。(指導に従わない理由を探る)
それでも改善ができない。行動が緊急指導を要する時、行動が全体に悪影響を及ぼすとき(集団生活に関わる内容)
 4強い指導=叱る(もう一度諭す。)

指導4を必要とする場面が指導の中では必ずあります。つまり全体の中で全員もしくは一部の子供を叱らねばならないときです。
今、多くの学校で指導4を必要とする事態に立ち入っているのに教師の多くが指導4を実行できない状況が生まれているのです。

叱られないから子供たちは「これでいいんだ」と錯覚してしまう。
錯覚がまかり通ると行動に歯止めがきかなくなる。
こんな風にして
教育崩壊が各地の小学校で進んでいるように思えます。

小学校で集団の簡単なルールを身につけていないと本当に困ることがあるのです。
これは聞いた話ですが・・・・・
数年前、ある学校で新入生の説明会が行われたそうです。
ところが十数名の若いお母さんたち、しゃべりまくっていてほとんど説明している教頭の話を聞かない。話を聞いている人たちに迷惑をかけているのに気づかない。これからの学校生活に必要な注意事項の説明をしているというのに勝手におしゃべりをして聞く態度がなかったそうです。(その後、事務処理や新学期に入ってから服装や持ち物でのトラブル続発したということです。)

集団のルールに関して叱られないで成長するとこうなるんだ。

# by kiyotaka-ishi | 2012-10-21 08:52 | 教育全般

ブナ林

10月20日久しぶりに、妻と連れだって山に出かけました。
行き先は「大滝山」標高960mです。
登山ではなく単なる山歩きです。
高松から車で40分で頂上近くの大滝寺につきます。
そこから10分ほど歩くとブナの林が尾根沿いに2km位広がっています。
香川県にもブナ林があるのを知ったのは5年前でそれから毎年出かけています。
ブナ林_a0300390_8194893.jpg
ブナ林_a0300390_8204281.jpg

林道は大変よく整備されています。
しかし、滅多に登山者やハイカーに出会いません。
静かで落ち着ける穴場かも

# by kiyotaka-ishi | 2012-10-21 08:23 | 雑記

概数

今日は2人だけでサークルをしました。
算数の話題は「概数」の授業です。
ある小学校で行われた算数の研究授業で行われた「概数」の授業の話題です。

指導案を見ると
「奈良時代は今からおよそ1300年前だということですが、一体何年から何年までを約1300というのでしょう?」
という1300という概数の範囲を問う問題でした。

この問題を見た瞬間に何ともおかしな問題だな!と思いました。
およそ1300年前なんか別にどうでもいいのではないのでしょうか?(問題としてのリアリティーが全くない)

1240年前であろうと1390年前であろうとそんなことはたいした事でないからおおよそ1300年前というのであっていちいち細かく何年前というのが必要なら例えば1234年前と確定すればいいのです。
したがっておよそ1300年前の概数の範囲を問う必要は全くありません
本当に腹が立つくらいくだらない問題です。

こんな問題誰が考えたの?と聞くと「これは教科書にあるんです」と教えてくれました。
そう言えばしばらく4年生を担任していなかったので教科書をみていなかったのです。

なんでこんな訳のわからない問題が教科書に載るのでしょう。

例えば世の中から100円玉以外の硬貨が無くなり、全ての値段を百の位までの概数にして売らなければならなくなったとしたらどういうルールで決めるのか?
たとえば四捨五入にするのか切り上げにするのか等々議論させればいいんです。

議論すればおのずと概数の範囲なんてのは分かるのです。

「なんでこんな訳のわからない問題を使わされるのか分からない」と怒ってよい問題です。
と2人で納得しました。

# by kiyotaka-ishi | 2012-10-19 23:18 | サークル

分数×÷整数2

今日、分数×÷整数に入りました。
かけ算の導入問題は
「1コップあたり2/5Lずつジュースのはいったコップが4コップあります。ジュースは全部で何Lありますか?」
という問題で導入しました。
予想では8/20Lと8/5Lという予想がでました。
早速分数カードと掛割ボードで答えを確かめてみました。
分数×÷整数2_a0300390_2237305.jpg

「何だ簡単だ」
「そうだろう。」「でも実験しないとね。」
ということで2/5Lずつジュース(水)の入ったカップを4カップ用意しておいてそれらを次々に1Lますに入れていきました。
1Lと3/5Lの半端がでました。
「ああ、これが帯分数なんや。」
と一人の子が感心していました。
「え、帯分数・仮分数の勉強の時こんな実験せんかった?」
と思わず聞き返しました。まったく何にも物は使わずに勉強したそうです。

ともかく分子に整数をかけると解決できると言うことを確認して、練習問題をしました。
時間が余ったので、ついでに分数÷整数もやることにしました。
問題は
「3/4Lのジュースを5カップに同量ずつ分け入れるとしたら1コップあたり何L だろう」
という問題にしました。
子供たちがさっきと同じようにかけわりボードと分数カードを使って、予想を立てています。
分数×÷整数2_a0300390_22463656.jpg

「5カップに分けるんだから、分数カードの中の透明5等分カードを使ってごらんと指示しました。
「あ、わかった」「わかった、わかった」と何人かがはしゃぎ始めました。
「ほれ、せっかく騒いでいるんだから見に行ってあげて」
ということで子供たちが移動して見に行って、
「あ、そういうことか」
とだんだんにわかっていきます。
分数×÷整数2_a0300390_22513583.jpg

この結果から分数÷整数は分母に整数をかけるという決まりを発見しました。
これでいいのかどうかはなはだ疑問なのですが÷整数だけしか教えないのでこうとしかいえないのです。
実験もしたかったのですが時間がなくなったのでしませんでした。

# by kiyotaka-ishi | 2012-10-18 22:58 | 算数の授業