今日、ブログを始めたことを知人や友人にお知らせしました。早速、返事をいただきました。ありがたいことです。東京のI先生から既約分数はやはり言葉が難しい、しかし、もとの分数は上手くないという意見をいただきました。割合分数のときに混乱を惹き起こす恐れがあるという事でした。確かにそうかもしれません。やっぱり既約分数で行こうかな?とも考えています。子どもと相談です。
さて、異分母分数の授業に入って4時間目が過ぎました。、
通分を教え、約分も教えた後に異分母分数の加減の指導に入る教科書のやり方ではなく、のっけから異分母分数の足し算をぶつけてそこから倍分・約分通分を指導して異分母分数どうしの加減を指導する方針を立ててここまでやってきました。
このやり方は以前から取られてきた一般的な指導手順でありで何ら珍しいものではりません。むしろ教科書の方法が私にすれば「変」なのです。
確かに教科書の方針に従ってやると、なんの問題もなく異分母分数の計算はクリアーできると思います。
でも、クリアー出来ればいいのでしょうか?
以前の子どもたちは1/2+1/3=2/5と考えたのです。もちろん間違いではあるのですがこの間違いをめぐっていろいろな議論が沸き起こり、そこから「一体いくらになるんだ!」という探究心が芽生えたものでした。
ノートいっぱいに水槽図を書いて2等分線と3等分線を書いて共通分母を探し当てる体験を子どもたちはしてきました。そこには発見の喜びがありました。
どうも、今の教科書は発見の喜びなど無くていい、よりスマートに分らせればいいと考えているように思えて仕方ありません。
ところで、今回わたしは分数カード(タイル)を子どもたちに渡していました。そのカードも使って考えさせました。そうすると2/5と答える子は7人中2人でした。後の子は3人が2/3ぐらいという子と5/6という子が2人出てきました。
先に報告した通り5/6と答えた子は先に結論を知っていたわけでなく、試行錯誤的操作を通して発見しているのです。他の子どもたちもこの2人の発表を聞いて「なるほど5/6だ。」と納得してしまいました。
ですから授業は共通分母6をみんなで発見するのではなく1/2+1/3=5/6 という事実が出来上がってそこから共通分母6の謎に迫る授業というスタイルになりました。
幸い分数カードを1辺6センチの正方形にしていましたので、ノートにカードと同じサイズで分数の図を書かせると1/2が3/6と同じであることを子どもたちが発見してくれました。
この後倍分して分数の見かけを変身させることになっていきました。
ヒヤヒヤの授業でした。こんな授業もありかなと思います。
火曜日から約分と通分を指導する予定です。